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| ニュージーランド南島西海岸といえば、Kiwi(ニュージーランダー)でさえ訪れることの少ないウィルダネス:Wildernessエリア。南島を南北に走る南アルプスが、オーストラリア大陸からの大気の流れを留めるため、一年を通して降水量が多く、緑が濃い。森林伐採と過放牧で乾ききった東海岸とは、かなり様相が異なる。 そして、雨と深い森に守られた西海岸の中でも、Karameaは海岸道の最北に位置し、NZ全土を覆う観光商業化の波にも未だ飲まれることなく、ひっそりとニュージーランド独自の自然と小さな田舎町のゆったりとした空気を残している。 Karameaを経験したことのある人に「あれほど美しい場所を他に知らない」と言わせうるのは、この土地の自然の大きさと野生だろう。多くの自然が、絵葉書の絵のように観光パッケージ化されつつあるこの国において、この土地は未だに手付かずであるといっていい。人間のためにあるのではない、荒々しく、ただ美しい自然の力強さは、訪れた人にヒトの小ささを教え、深い安堵を与えるのかもしれない。 NZ7大トレッキングルート(7 Great walk)のひとつに数えられる Heaphy Track の南の玄関口であるKarameaは、年間を通してかなりのTramper(トランパー:トレッキングをする人)が訪れる。がしかし、かなり多くの人が一夜を過ごすこともなく隣街のWestportに移動してしまう。 ひとつのカフェ、ひとつのスーパー、ひとつの雑貨店が町の中心であるこの場所を見て、「何も無い」と思う人は多いだろう。特に、時間に急いて心に余裕の無い旅人にはこの場所が特別な場所であることに気付く隙がないのかもしれない。が、ふらりと訪れて、この土地にその後何ヶ月も居ついてしまった旅行者も少なくないのである。 どこまで行っても終わりの見えない広大なビーチがある。ふらりと訪れることのできる太古の森がある。TuiやPukekoなどのNZの野鳥の美しさに道端で目を奪われるのも、日常の一部だ。Karameaを訪れようとする人には、是非「心と時間の余裕」をご用意頂けたらと思う。 |
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